2015-01-01から1年間の記事一覧

マルホランド・ドライブ

町山氏が「映画ムダ話」に「マルホランド・ドライヴ」をアップした。是非聞いてみたいが、聞く前に自分の感想を先に書いておこう。 この映画を初めて見たとき、見終わった途端に、その不可解さに「えーっ」と叫び、直ちにもう一度最初から見直した。二度、三…

暗くなるまで待って

好きな映画だったが、今日BSでやっていた放送をもう見る気になれない。悪漢アラン・アーキンが盲目のオードリー・ヘプバーンを誑かすために、色々な人物を偽装するところが、演技の見所なのだが、そんな芸があるんだったら、麻薬売買じゃなくて、もう少しマ…

アフターライフ

生きているのか死んでいるのか最後まで良く分らず、どうやら生きていたようで、しかし、恋人の青年にようやく助けれられめでたしめでたしというストーリーが見たかったわけではないが、それとは逆の結末を見せられると、その根底にある死生観というものの見…

さすらいの青春

アラン=フルニエの無比の青春小説、「モーヌの大将」の映画化だが、この映画と「華麗なるギャツビー」とは同じ構造の原題である。前者はle Grand Meaulnes で、後者はthe Great Gatsby。恋に身を捧げる男をその友人が見守るという構造も同じ。それもそのはず…

エージェント・ライアン

事務系・学識系の人間が、いきなりエージェントとしての行動を強いられてしまうシチュエーションがこのライアン・シリーズの魅力の一つ。いざ動き出してみれば、他の生え抜きのエージェントよりはるかに優れた能力を発揮し、その頭脳力で勝ち抜いていくとい…

小さいおうち

心動かされた映画。女優陣に比べ、主役の男優(吉岡秀隆)が、ちょいとショボイけれど。なんてったって、松たか子と不倫するからには、「満男」クンではなく、それなりの男優に演じて欲しいところ。いくら丙種合格の青年という設定だからって。妻夫木聡は、狂…