Uターン

 再見。なんとなくヒドイ映画だったという記憶があるのに、ショーン・ペンが見たくなって、またまた見てしまった。やはりなんともひどい映画だった。ひどいというのは話の内容だけのことで、撮影手法は結構面白いところがある。ホアキン・フェニックスクレア・デーンズがいかれたカップル役で出ていたりと、結構役者が面白い。リヴ・タイラーが一言もセリフのないチョイ役で出ているし、盲目の乞食の役がジョン・ボイトである。そして極めつけは泥沼に3年間浸っていたような歯をした、自動車修理工に扮したビリー・ボブ・ソーントンニック・ノルティは本作で完全に類人猿化した。という風に面白くもひどい話の映画だった。

1997年 米 オリヴァー・ストーン