友よ静かに死ね

 戦後のパリに実在した「シトロエン・ギャング」を描いた映画らしいが、アラン・ドロンが「小池さん」のようなパーマの頭をして、やたらに陽気なギャングに扮している。これは全く知らない映画だった。それにしても戦後の混乱期の話とはいえ、覆面もせずに強盗をして、良くつかまらないものだ。この邦題を考えた人は映画をちゃんと見たのかしら。十年も前の「さらば友よ」の残照があったわけでもないと思うが。

1977年 仏 ジャック・ドレー