陰謀の代償 NYコンフィデンシャル

 ジェームス・ディーンによく似たチャニング・テイタム主演。警察モノでアル・パチーノレイ・リオッタが出てくるとなると大体ハナシは見えてくるが、ジュリエット・ビノシュが新聞記者役で出るに及び、少しその予見を訂正した。警察の腐敗というものを真面目に暴く映画なのか、と。しかしこの女記者、あっさり殺されてしまう。これでは別にビノシュにする必要がない。主人公の過去を暴く人間は消去法で行くと、○○しかないが、電話の声はどう見ても○性だし。さらに主人公に迷惑をかける気はなかった、警察の腐敗を暴きたかったというが、迷惑がかかるのはあたり前だし、迷惑をかけずに告発する方法はいくらでもあったろうと思う。つまり話が無理スジ。

2011年 米 ディート・モンティエル