エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事

 ダニエル・デイ=ルイスがまだ二枚目をやっていた頃の映画。「運命の恋」を描く映画だが、そのテーマ自体がもうすでに退屈である。第一ミシェル・ファイファーは一応の美形だけれど、あまりに安っぽい女優で、どう見てもファム・ファタルには見えない。十九世紀のニューヨークの社交界の様子や、ダニエルの衣装などに一通り感心し終えると、後は退屈がいやますだけで、後半は放棄。

1993年 アメリカ マーティン・スコセッシ