くるみ割り人形

 エル・ファニングは十分可愛いのに、オリジナルのハツカネズミをなぜかドブネズミにしてしまったのが敗因か。ドブネズミではその親玉をジョン・タトゥーロにするしかない。中途半端なミュージカル。編集も良くない。それにあまり意味がないであろう3D。決定的なのは、なぜかナポレオン・タイプにしたくるみ割り人形そのものに魅力がないことだ。90億の制作費で17億の興行収入というのに納得。
 いつだかキティランドで見た、キティが高貴なナイトに扮する「くるみ割り人形」の演劇のほうがずっと良かった。

2009年 英・ハンガリー アンドレイ・コンチャロフ