Living out loud

 「ライフ・イズ・ミュージック 私の生きる道」。何とまあスゴい邦題。勝手に英語のタイトル作りまくり、蛇足のサブタイトル付けまくり。その英語も井上陽水「愛は君」「love is you」のようにシュールなもの。原題のニュアンスを出せる何かいい日本語はないものか。しかし、「リビング・アウト・ラウド」とそのままカタカナにする手も平気で使われそうだ。
 典型的感動ものの映画で、病気、反抗的な子供、仕事で忙しい夫、捨てた夢、友達の死、など感動アイテムがテンコ盛り。これは盛り込み過ぎというもので、逆効果になってしまい、感動する気も失せようと言うものだ。出演者はテレビ界の役者らしく、まったく見覚えがないけれど、映画界に似たような役者がいそうな人たち。主演のゲイル・オグラディ、ときどきシャーリーズ・セロンそっくりの表情を見せる。

2009年 米 アン・ウィーラー