デュー・デイト

 「デュー・デイト」(この後、出産まであと5日ウンタラカンタラという長い説明的な副題がつく)、これは実にくだらない映画で、残り10分くらいのところまで我慢していたが、ついに堪らず早送り。爆笑ロードムービーとか言っているが、確かに開巻4、5分のところでは私も笑ったが、変人たる相方が出ずっぱりになると、そのヘンの度合いが尋常でなくだんだん不快になってきた。それでもこの男に寛容を示す、ロバート・ダウニー・ジュニアに感心したりさえしたのだが、男の変人ぶりはあまりにも常軌を逸しており、決定的なことに魅力というものがこれっぽっちもない(ザック・ガリフィアナキス)。それでも最後にはこの男と意気投合するらしいのだが、全く共感できない。ジュリエット・ルイスがまたもや変な女の役で嬉しそうに出ているし。映画を見ている自分が、ただ時間を無駄にしているだけの途轍もない馬鹿だと思わせる映画。この監督とのコンビの前作(ハングオーバー)はコメディーとして史上最高の興行収入を上げたらしいが、本当かい ?

2010年 米 トッド・フィリップス